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預言者ムハンマド直系の子孫!スティーブ・ジョブズとイスラム教

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スティーブ・ジョブズの両親が結婚できなかった理由はイスラム教

スティーブ・ジョブズ氏がシリア系であること、誕生後に養子に出されたことはよく知られていますね。

ジョブズ氏の父親は、シリアの富裕層の息子で、スンニ派のイスラム教徒でした。名前をアブドゥルファター・ジャンダリ(Abdulfattah John Jandali)といいます。
母親はジョアン・シーブル (Joanne Carol Schieble)といい、ドイツ系のカトリック教徒でした。

ジャンダリ氏とジョアンさんはアメリカの大学で出会い、交際することになりました。二人は、ジャンダリ氏のシリアの実家で、共に過ごすほど親密でした。

しかし、ジョアンさんのカトリック教徒の父親は、娘の交際に大反対しました。そして、「イスラム教徒との交際を続けるなら、親子の縁を切る」と、娘を脅しました。

 


スティーブ・ジョブズとその父(左)

 

出生名 アブドゥル・ラティーフ・ジャンダリ

ジョアンさんは結婚しないまま、ジャンダリ氏の子を妊娠し、1955年に一人で出産します。
出生名はアブドゥル・ラティーフ・ジャンダリ(Abdul Lateef Jandali)と記録されました。

ジョブズ氏の父親は、当時、彼女の妊娠を知らなかったと述べています。それが本当であれば、母親がつけた名前なのでしょう。

ジョアンさんは、生まれて間もないアブドゥル・ラティーフを養子に出します。

出産から半年後、結婚に反対していたカトリック信者の父親が亡くなります。
そして、ジョアンさんはジャンダリ氏と正式に結婚します。アブドゥル・ラティーフの妹にあたる女児も誕生します。

しかし当時、ジャンダリ氏はシリアに戻る期間が長く、やがて夫婦関係はうまくいかなくなりました。結局、二人は、離婚します。

その後、母ジョアンさんはシンプソンという男性と再婚しました。そのため、母と娘はジャンダリ姓を捨て、シンプソン姓を名乗るようになりました。

 

「スティーブ・ジョブズ」の本心


養子にだされたアブドゥル・ラティーフ・ジャンダリは、ルター系プロテスタントのジョブズ家に引き取られます。そしてスティーブ・ジョブズとなります。

ジョブズ夫妻は過去に妻が子宮外妊娠を経験しており、実子が望めない代わりに養子を望んでいました。

生前、ジョブズ氏は、自分の両親は養父母であると主張し、実父や実母とは、生物学上の繋がりしかないと訴えてきました。

しかし、イスラム教徒を父に持つ者が、宗教にうるさいアメリカで成功者として生きるには、そう言わざるをえなかった面もあるでしょう。

実際、ジョブズ氏は実の母親の身元を自分で探しだし、養母が亡くなると、すぐに会いに行っています。

 

スティーブ・ジョブズは預言者ムハンマド直系の子孫

ジョブズ氏の父親は離婚後、シリアに戻らず、アメリカに定住します。

シリコンバレーのレストランで働いていた父親と、ジョブズ氏が、お互いに父子と気づかず会っていたというエピソードは有名です。

ジョブズ氏が亡くなったとき、父親はネバダ州で、カジノとホテルのマネージャー兼副社長をしていました。息子ジョブズ氏とは、誕生日などにメールを交わす程度の間柄でした。

一般的に知られるところでは、ジョブズ氏は妹に対して、自分のことを父親に伏せておくように頼んだため、父は長いこと、ジョブズ氏のことを知らなかったことになっています。英デイリー・メールの記事は、父親が息子スティーブ・ジョブズを知ったのは、ジョブズ氏が発病した後の2005年だと報じています。

しかし、それを頭から信じることは、できないかもしれません。

 

ジョブズのシリア人従妹が発表した記事


↑スティーブ・ジョブズの従妹バサマ・アル・ジャンダリ。

ドバイには、ジョブズ氏の父方の従妹にあたる、バサマ・アル・ジャンダリというジャーナリストがいます。父親は、シリアの上級軍人だった経歴の持ち主です。

ジョブズ氏の死後、彼女は以下のような興味深い記事を発表しています。

私は(シリアの)ホムスで育ちました。子供の頃、私の母はいつも、アル・ジャンダリ一族にはアメリカに住むと決めた人がいると話してました。私は当時、あまり気にとめていなかったけれど。

同じくホムスに住む、もうひとりのおじが教えてくれました。アブドゥルファター(ジョブズ氏の父)は、アメリカの女性との間に非嫡出の男の子がおり、彼らは彼を養子に出した。アブドゥルファターは、このスキャンダルのためにシリアに帰れなくなったと。

https://gulfnews.com/

この通りだとすると、ジョブズ氏の父親がアメリカに定住しシリアに戻らなかった原因は、ジョブズ氏の誕生だったということになりますね。

記事を書いたジョブズ氏の従妹は1977年生まれです。彼女の子供時代は1980年代と思われるので、この頃にはシリアの父方の一族はジョブズ氏の存在を知っていたことになります。
これはジョブズ氏が母と再会した時期と同じです。

従妹はこの記事内で、ジョブズ氏の父親の一族は預言者ムハンマド(マホメット)の直系の子孫であり、ホムスでは有名なファミリーだと述べています。
(記事原文表現を引用:「Abdul Fattah John Jandali belongs to a prominent Sunni family from Homs. The family is a direct descendent of the Prophet Mohammad (PBUH).」)

イスラム教圏では血統が重視され、預言者ムハンマドの直系の子孫は、イスラム教の指導者の血として尊重されます。イランの最高指導者ホメイニ師やハメネイ師も、それです。
※くわしくは>>「預言者ムハンマドの直系子孫 サイイド」(日本語版wiki)

 

再び考えるスティーブ・ジョブズ暗殺説

前記事「人工的に発病?!スティーブ・ジョブズ暗殺説」にて、CIAとペンタゴンが人工的に癌を発病させる技術を使って、ラテンアメリカの政治リーダーたちを立て続けに発病させたという疑惑を取り上げました。

ジョブズ氏は、それと近い時期に癌を発病しています。

2022年現在、ジョブズ氏の実父と実母は91歳と89歳ですが、それぞれ健在です。2歳違いの妹もそうです。遺伝的に発病しやすいわけではないと思われます。

米同時多発テロからジョブズ氏死亡まで
2001年 アルカイダによるアメリカ同時多発テロ
イスラム教徒に対する敵視、警戒心がアメリカに広がる
2004年 ジョブズ氏発病
2006年以降 ラテンアメリカの反米政治指導者たちの発病が続く
2011年 ジョブズ氏死亡

 

英米保守派の間で根深いイスラム教への敵視

娘とイスラム教徒の交際に猛反対し、ジョブズ氏に養子になる運命を与えたのは、キリスト教徒だった彼の祖父でした。

この祖父は百年ほど前に生まれた人物ですが、今も英米の保守派支配層にとって、イスラム教は共存できない宗教です。

イギリスのダイアナ元妃も、イスラム教徒の富豪アルファイド氏との交際を理由に、実母から絶縁されました。
ダイアナ暗殺説も、イギリス王室がダイアナ元妃の再婚を通して、イスラム教徒とウィリアム王子が親戚になるのを避けたかったことが動機と考えられています。その殺害計画には、ダイアナ元妃の実姉のサラも参加したと報じられています。
(関連記事:「ダイアナ元妃の死の背景 キリスト教とイギリス王室」)

国際情勢でも、英米とイスラム教圏の激しい敵対関係に、私たち日本人は驚かされますね。
アメリカが長年、中東情勢を不安定にしてきた理由も、資源目的だけでは説明できないものがあります。

20世紀までのアメリカはWASP(今でいうディープステート)が金融、製造、インフラ等、従来型の産業および政界を掌握し、コントロールしている国でした。
(当サイトではディープステートの上層部=フリーメイソンのメンバーであると考えています>>関連記事「コロナ問題の真相?私が考えるアングロサクソンミッション」)

ディープステート上層部(WASP)はアメリカに古くから根付く上流階級であり、長く続くプロテスタント教徒の家柄を誇る、英王室に忠実な人たちです。国内ではバラモン階級とも呼ばれる、アメリカの貴族です。
(関連記事:「ディープ・ステートはあるのか?アメリカ国民も認めるカースト制度」)

彼らは大統領もプロテスタント以外を許しませんでした。唯一、誕生したカトリック大統領 ケネディ氏を暗殺したのは、彼らディープステートが多く所属する政府機関 CIAだと噂されています。
(関連記事:「上級国民WASPとは何か?ヒラリーさんとブッシュ氏 ケネディ家の差」)

そして彼らにとって、ユダヤ教徒より、カトリック教徒より、容認できない存在が、イスラム教徒です。

ブッシュ元大統領がイラク戦争での軍事活動を「第十次十字軍」と呼んだように、彼らにとってイスラム教との戦いは「聖戦」です。
(関連記事:「なぜ争う?キリスト教の神とイスラム教のアッラーは同じ神」)

ビル・ゲイツがライバルであったことが不運?

20世紀の終わりが近づくと、インターネットの普及とともにIT革命が起こります。
これが新しい時代の勝敗を決める分野だとディープステート幹部=WASPの人たちも気づいたでしょう。

そして、アメリカを背負って立つ二人のIT革命児が登場します。

プロテスタントの中でも由緒正しい会衆派教会の信者で、名門フィリップス家の「血統書付き」のビル・ゲイツ氏。
そして、イスラム教徒とカトリック教徒の「雑種」のスティーブ・ジョブズ氏

アメリカ合衆国の伝統を守りたいディープステートの長老たちが、どちらを支持したかは、考えるまでもないでしょう。
(ビル・ゲイツの家柄については>>「ディープ・ステートはあるのか?アメリカ国民も認めるカースト制度」)

近年のディープステート(WASP)は、うっかりトランプ氏を大統領に当選させてしまうほど、力が衰えています。ユダヤ系などの新興勢力に押されています。
しかし2003年に始まるイラク戦争の頃までは、まだ強い力を持っていました。ジョブズ死の発病した2004年は時期的に一致します。また現在でも、CIA等の政府組織の内部には、彼ら(WASP)がまだたくさんいます。
(関連記事:「上流階級WASPが行く学校 アメリカ聖公会の教育方法」)

 

 

ジョブズはシリアの親族をアメリカに呼ぼうとしていた?

上に紹介したジョブズ氏の従妹による記事には、ジョブズ氏が生前、シリアのジャンダリ一族の数名に対して、アメリカに来て学歴をつけるよう説得していたとあります。
(記事原文表現から引用:「Reem,my cousin from Homs, told me the Jandali family is shattered. Steve had convinced several family members to go to the US and pursue academics.」)

西側では一般的に、ジョブズ氏は父方の親族に無関心だったとされているので、ずいぶん話が違いますね。

そしてディープステート側にとっては、スティーブ・ジョブズが同じ「ムハンマド直系の子孫」のイスラム教徒を何人もアメリカに呼んで面倒をみるなんて、歓迎できないことだったかもしれませんね。

このあたりは、本当に謎です。

 

20世紀のイシマエル?宗教に翻弄された人生

ジョブズ氏がキリスト教徒だったら、まだディープステートの信用を得ることができていたかもしれません。ディープステートの団結の象徴 エリザベス女王にも、ジョブズ氏と同じくムハンマド直系の子孫であるという説がありますが、彼女の周辺が否定的な反応をすることはありません。

しかし、ジョブズ氏は「仏教に帰依していた」「不可知論者だった」とされており、キリスト教に熱心だったというエピソードは見当たりません。養父母に連れられていたルター派の教会通いを、13歳のとき、自らやめてしまったという情報もあります。

思えば、ジョブズ氏の生い立ちは、ユダヤ教の祖アブラハムの長子で、預言者ムハンマドの祖先であるイシマエルに似ています。

イシマエルも、父アブラハムと遠く離れた場所で育ちました。母親であるハガルも異民族の出身で、アブラハムの正式な妻ではありませんでした。
(関連記事:「なぜ争う?キリスト教の神とイスラム教のアッラーは同じ神」)

生まれた時から宗教に翻弄され、本人も宗教に強い関心を持っていたとされるスティーブ・ジョブズ氏。彼はもしかしたら、一神教における「何か特別な存在」だったのでしょうか?

 

 

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https://www.huffpost.com/entry/thank-you-steve-jobs_b_999718
https://www.quora.com/What-is-Steve-Jobss-religion
https://www.dailymail.co.uk/news/article-2047588/Steve-Jobs-dead-Father-Abdulfattah-John-Jandali-son-met.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Bassma_Al_Jandaly
https://gulfnews.com/technology/steve-jobs-a-tribute-to-the-cousin-i-never-met-1.887022

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