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一体ロシア人は何を見ているのか?
ウクライナ侵攻が始まった当初、ハッカー集団「アノニマス」が、ロシア国営放送などをハッキングし称賛されました。
(アノニマスの)『AnonymousTV』というアカウントは「現段階でこの紛争を止める最も平和的な方法は、ロシアの皆さんが立ち上がり、プーチンを追放することだ」と指摘している。
映像の途中には「ウクライナ領土での戦争に声を上げよう」「ロシア人よ、ウクライナでの大量虐殺に声をあげよう」といったロシア語のメッセージも挟んだ。
しかし、今のところ、ロシア国内に大きな変化はみられません。
ロシア国内でクーデターや政変が起こる可能性を期待する声も、ウクライナ問題の前からありますが、実現には至りません。
私たち日本人の多くは、この理由を「ロシア人が、プーチン氏が広める国内向けプロパガンダを信じているためだ」と考えています。
日本人になじみのないロシアのSNS
ロシアにおいて、インスタグラムやFaceBookが遮断されたことがニュースになりました。
メタ(元FaceBook社)がロシアの侵略者に対する攻撃や殺害に関する投稿を許可するという規約変更したためです。
しかし、その後、これといった問題はおきていません。
もともとロシア人の多くはアメリカ企業のSNSをあまり使っていません
かわりに日本人にはあまりなじみのないSNSを使っています。
日本のSNSをロシアのSNSにおきかえると?
LINE→テレグラム
ロシアで一般的なメッセージアプリがテレグラムです。
日本のLINEやアメリカのWhatsApp、中国の微信(wechat)に相当します。
画面もよく似ていますね。
ロシア人パーヴェル・ドゥーロフが始めた企業であり、オペレーションセンターはドバイにあります。
(関連記事:「iPhoneユーザーはトランプ氏の味方?アメリカのアップル人気の真相」)
FaceBook→フコンタクテ(VK)
ロシアにおけるFaceBookの代わりがVK(VKontakte/フコンタクテ)です。
ロシアのMail.ruグループが運営しています。日本版wikiにはロシア最大のSNSであり、ウクライナ人の利用者も多いとあります。
VKは画面デザインもFaceBookによく似ています。
Google→ヤンデックス
ロシアで有名な検索エンジンがヤンデックス(yandex/Яндекс)です。こちらもロシア企業が運営しています
日本で検索するとロシアではgoogleのシェアが高いという記事がヒットしますが、
中国語の2019年の記事ではyandexのシェアが6割を越えているとあります。
どちらが正しいかは確認しようがありませんが、今回のウクライナの件でヤンデックスが更にシェアを伸ばしたのは間違いないでしょう。
ロシアには、ロシア人用のSNSや検索エンジンがあり、人々はその中で生活しています。
またロシアだけでなく、ベラルーシやカザフスタン、またウクライナの一部にも利用者が多く存在します。
真実は現地の人しかわからない
Twitterでは現在でもロシア語のツイートを行う方々がいます。そのやりとりも判断が難しいものになっています。
Вот, что делают рашистские солдаты...Этой беременной женщине после обстрела оторвало ногу, ни она , ни ребенок не выжили. Вот правда, а не это постановочное шоу pic.twitter.com/ydLVCSFb8p
— Tatiana Nevstrueva (@Tatiana08919462) March 30, 2022
たとえば、上のように、子供たちと遊ぶロシア兵の動画をツイートしたロシア民放のニュースアカウントがあります。
それに対して、ウクライナ女性のアカウントが以下の記事をツイートします。
翻訳機によるとこうです。
「ロシアの兵士がしていることです...この妊婦は砲撃後に足を吹き飛ばされました、彼女も子供も生き残りませんでした。」
このツイートに対してロシアを非難する反応が多く寄せられますが、
その一方で「この女性は後に元気でいる姿を確認されている。彼女は自分は強要されたと証言した」と述べる返信もあります。
これらのツイートは有名なものではなく、全くの通りすがりで知ったものです。
つまり、ここだけでなく、多くの場所で似たようなやりとりが行われてる可能性があるでしょう。
責任をとれないなら何もしない
Бгг суровые реалии. pic.twitter.com/gnaJYs1WqW
— Master (@Mastersepar) March 31, 2022
日本からでは、どこに真実があるのか全くわかりません。
ただ、過去記事で取り上げた、武漢のコロナウイルス問題でのイギリスとアメリカの支配階級に対する疑惑を思うと、
「アメリカとイギリスなら、傭兵にロシア兵と同じ軍服を着せて、自作自演の爆撃や残虐行為をさせるぐらいのことはやるかもしれない」
と、正直、思います。
(関連記事:「中国が原因じゃない?!深い罪を示唆するコロナウイルスの謎」)
ロシアの戦車を現地で買い取っているというニュースもありますね。
ロシア軍の攻撃の結果として広められる悲惨な映像の多くが、条件の厳しい戦地で撮影したはずなのに、狙ったようにきれいに撮れてるのは気のせいでしょうか?
英米ウクライナ側とロシア側、どちらのプロパガンダに真実があるかは、今の時点ではわかりません。
ただ、嘘のプロパガンダに騙されて行動した場合でも、その結果は行動した人の責任になります。
時を経てから悪事に加担してしまったと知ったとしても、やはり行動した人の責任です。プロパガンダを発した側の責任は「時代の流れ」という言葉の影に消えてしまいます。
行動の結果、生じた罪をプロパガンダの責任にできるなら、アウシュビッツ強制収容所の元看守たちも無罪を主張でき、認められるでしょう。しかし現実は違います。
私たち日本人ができる最善のことは、メディアが発信する扇情的な映像を無視し、片方に肩入れするためのいかなるものも提供しない、
そして、できるだけ現地の事情通の判断に任せ、平和を願うことだと思っています。
※SNSの画像は公式ページからのものです。
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