中国を隣国にもち、国土をアメリカ軍に囲まれてる日本という国にとって、アメリカと中国の関係は、大きな関心事ですね。
日本という国の将来を占う上でも、重要な鍵といえるでしょう。
今回、おなじみアメリカの大手調査会社、ピューリサーチによる、アメリカと中国の国民が互いの国をどう思っているかの調査結果を紹介いたします。
ピューの調査結果は英語圏でとても信頼されているものです。他の英語コンテンツに引用されることも多いです。
アメリカ人の46%は将来、中国がアメリカを抜いて唯一の超大国になると考えています。
その一方で、そんなことは決してないと考えている人は48%になります。
この結果には、ピューリサーチ側も拮抗していると述べています。
また中国人側を調査すると、そんなことは決してないと考えてる人は16%だそうです。
そして54%の中国人が、アメリカは中国がアメリカと並ぶ大国になることを妨げようとしているかとの問いに、イエスとしています。
アメリカ人の中国に対する懸念は、多い順に以下のようになります。
・経済問題(中国への借金、雇用機会減少、貿易赤字)
・サイバーセキュリティ問題
・人権問題
・中国が世界に及ぼす環境問題
・・・一方、台湾と中国の緊張への関心はあまりないようです。
中国に好感を持っているアメリカ人は全体の39%です。
一方、アメリカに好感をもっている中国人は44%という結果がでています。
4割近い人がお互いの国を好きということになりますね。
中国に反感を持つアメリカ人は54%にのぼります。民主党より共和党支持者のほうが中国に批判的な傾向にあるようです。
中国人側の調査結果は載っていません。
やはり中国が嫌いなアメリカ人の方が多いようですね。
それでも、同じピューリサーチが日本人を調査したときの、中国に反感を持つ割合82%という結果と比べると、だいぶマイルドといえるでしょう。
同調査における、中国に好意的な日本人の割合はたった10%程度でした。
(参考記事:「アメリカの調査機関が世界に広めてる日本人像」)
また、アメリカと中国の調査結果では、若い世代になるほど、相手国に好意をもつ人の割合が高くなっています。20代以下だと半数を超える割合で、お互いの国を好きという結果になります。
年齢別の好感度の割合
出典: http://www.pewresearch.org/fact-tank/2016/03/30/6-facts-about-how-americans-and-chinese-see-each-other/
http://www.pewglobal.org/2015/09/09/americans-concerns-about-china-economics-cyberattacks-human-rights-top-the-list/#republicans-more-likely-to-see-threats-from-china
<関連記事>
中国人は白人と結婚したがらないってホント?世界の反応は?
なぜ中国人の移民は成功しやすい?かつて日本人も持っていて失ったもの