ヨーロッパ雑談 世界の中の日本

白人のIQランキングが私たちに教えること

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これまで日本では白人のIQについて、漠然と東アジア人より少し低いという感じで語られてきました。

でも白人といっても、アングロサクソン、ラテン、スラブ、ゲルマンといくつも分岐してますよね。
そして、もちろん当事者である白人たち自身が一番、その差異や優劣を気にしています。

今回は「世界のIQランキング。日本人が知らない民族の序列」で取り上げたIQランキングの中から、白人が主流をなす国を抽出して上から順にならべてみたいと思います。

 

欧米各国のIQランキング

ヨーロッパ諸国の平均IQは102~90の範囲に入ります。
例外はあるものの、全体の傾向としては西高、東低です。

 

イタリア
--------------------------102
アイスランド
スイス
モンゴル(参考)
-------------------------101
オーストリア
ルクセンブルグ
オランダ
ノルウェー
イギリス
-------------------------100
ベルギー
カナダ
エストニア
フィンランド
ドイツ
ポーランド
スウェーデン
-------------------------99
オーストラリア
チェコ
デンマーク
フランス
ハンガリー
ラトビア
スペイン
アメリカ
------------------------98
ベラルーシ
ロシア
ウクライナ
------------------------97
スロバキア
スロベニア
------------------------96
イスラエル
ポルトガル
------------------------95
アルメニア
グルジア
ベトナム(参考)
------------------------94

93から90まで、ブルガリア、ギリシャ、アイルランド、リトアニアなどが入ります。
参考としてマレーシアが92、タイが91です。

 

一番IQが高い国はイタリア

さて、このランキングによると、白人の国でもっともIQが高いのは、102のイタリアです。

日本人からみてイタリアというと恋愛に熱心な男性が多く、おしゃれでのんびりしたイメージ。あまり知的な印象はありませんね。

実際、今のイタリアはあまり先進国らしい先進国とはいえません。
2016年度の一人あたりGDPランキングでは27位。日本を下回り、韓国やイスラエルと同じぐらいです。昨年のギリシャ危機のときは次に危ないのはイタリアだとささやかれたりもしました。

 

実はIQが一番高くてもおかしくないイタリアの歴史

EUの中で決して優等生とはいえないイタリアの高い順位に驚く声は、欧米内にもあります。

その一方で「ローマ帝国の元になった民だからだ」という声もあります。

欧米人の歴史観において、ローマ帝国は特別な存在です。
キリスト教が広がる礎になっただけではありません。歴史ロマンの宝庫なのです。ブッシュ元大統領もアフガニスタンに派遣された米軍に「十字軍」という言葉を使ったりしてましたよね。なんでも正式には、ローマ帝国時代から数えて第十次十字軍と呼ばれているんだとか。

アメリカの上流層が自国のことを第二のローマとして歴史に名が残ると意識しているといった意見を目にするともたびたびあります。

 

またイタリアはルネサンスの舞台でもありました。大航海時代が本格化するまでは学問の中心地であり、ヨーロッパで学者を志す人の多くがイタリアに向かいました。

植民地覇権時代が来て英仏スペインの天下になるまで、確かにイタリアは一番IQが高い国として納得の歴史を築いてきたのです。

 

イタリア人はIQテストの結果も良く、遺伝的な資質は高いと思われる・・・実際に過去には栄光の歴史がある。
しかし、現在はそんなふうに見えない・・・

 

イタリアの現状は、たとえ遺伝子的にどんなに優秀な民の国でも、社会の価値観の変化や教育いかんによっては、低迷してしまう可能性が十分にあるということを示しているかもしれません。

 

IQが高い国だからといって、ずっと成功し続けられるわけではない

世界のIQランキング。日本人が知らない民族の序列」で述べたように日本人の平均IQは世界でも上位のほうです。日本人のルーツである弥生人は中国国内でももっとも高IQの地域から移民してきた人たちでした。
(参考記事:「中国人の地域ごとのIQが一目でわかる地図 日本人のルーツとの関係は?」)

そして日本と同じく、中華圏や韓国の平均IQも世界でトップクラスです。

20年ほど前まで、シンガポール含む中華圏や韓国は、日本よりずっと低迷していました。当時は、日本人は特別に優れた民であり、他のアジア人とは遺伝的子にも違うと考えたがる人も多かったですね。

でも、その未来である現在のアジア情勢からすると、日本人が他アジア人より特別に優秀だと考えるのは難しい状態です。
どちらかというと東アジア各地の平均IQの値の結果に近い未来になっています。
(参考記事:東洋経済「「日本人はアジアで特別」は風前のともしび」

日本人が他アジアと違うという論拠のひとつだった発想力、創造性も、戦後昭和世代を中心にみられた一時的なものであり、現在現役の世代からはきわだつものが出ていません。
(参考記事:
なぜアメリカ人やイギリス人はイノベーション力が豊かなのか
日本の若者に忍び寄る「フィリピン人化」

 

国家の運命も、人の人生と同じように山あり谷ありのようです。
一時的な成功だけを見て、生まれつき他より優秀なのだと期待するのは甘い考えだったかもしれません。

とはいえ、日本人は他より劣ってるというわけでもない。甘えを捨てて頑張れば、きっと、またなんとかなる。救いがあるぶん、幸せかもしれません。

 

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