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前々回からの記事において、私は新型コロナウイルスが生物兵器であった場合、開発したのは中国ではなく、イギリスとその同盟国アメリカの可能性が高いと述べてきました。
これらの推測が「アングロサクソンミッション」に基づいて導かれたと思われた方もいるかもしれません。
しかし、違うのです。これらは完全に私個人の予想でした。アングロサクソンミッションの存在を知ったのは記事を書いたあとでした。そして、とても驚き、興味を持ちました。
中国への生物兵器使用を予告したアングロサクソンミッション
アングロサクソンミッションとは、2005年、ロンドンのシティにあるフリーメイソンの上部会合で以下のような計画が述べられたとする告発文にあるものです。
- 中国に風邪のような症状のある生物兵器を使う計画がある
- イスラエルを操作してイランが軍事行使を行うよう仕向ける計画がある
- 中国とイランを不幸にすることによって、西欧諸国と日本が利益を得ようという計画がある
こうした計画は、会合の仲間内で「アングロサクソンミッション」とよばれている。
※くわしくは⇒外部リンク「アングロサクソンミッション 内部通報者からの手紙 日本語訳」
ビル・ライアン動画と違う「原本」の存在
アングロサクソンミッションというと、youtubeで紹介される動画を思い浮かべる方が多いでしょう。登場するビル・ライアン氏の語るオカルト的な内容がかぶせられ、センセーショナルな上記告発を述べるくだり以外は、つかみどころのないあやふやな動画になっています。
しかし元ネタであるイギリス海軍の中将だった男性が書いた手紙をみると、会合に参加した人物自身は論理的で実際的であると感じられます。ビル・ライアン氏および彼らのプロジェクトによる「アングロサクソンミッション」の説明は、この手紙の内容をソースとしています。フリーメイソン会合の参加者本人による手紙だけに、背景なども動画よりさらに具体的に述べられています。
※元ネタ⇒外部リンク「アングロサクソンミッション 内部通報者からの手紙 日本語訳」
フリーメイソンとはなにか?
「アングロサクソンミッション」の計画はフリーメイソンの上層部の会合における話題でした。
フリーメイソンとは一体どのようなものでしょう?
日本でも名前を聞いたことがある人は多いでしょうが、具体的に説明できる人はあまりいないのではないでしょうか?
フリーメイソンは中世イギリスの職人団体をルーツとする組織です。現在は英米の王族や貴族、上流階級がメンバーに含まれ、一種のステータスになっています。英語圏では簡単にメイソンと表されることも多いです。
組織のポイントは以下になります。
- ロッジとよばれる支部と、それをまとめるグランドロッジで成り立つ
- アメリカとイギリスに会員が多い(200万人と25万人)
- イギリス男性王族は伝統的にフリーメイソンのメンバーである(日本wikiより)
- 英国国教会の司教の多くもフリーメイソンのメンバーである
- イギリス保守党と深く結びついている
- アメリカにもイギリスから引き継がれて植民地時代からロッジが存在している
- 組織内はいくつもの階級にわかれている。上級の地位の名称が「マスター」である
- 派生した下部組織にボーイスカウト、ロータリークラブ、ライオンズクラブがある
フリーメイソンの歴史は古く、15世紀ごろにさかのぼるとされています。
そのためフランスや東欧といった他ヨーロッパにもフリーメイソンという組織は存在します。
しかし現在でも強い力を持つのはやはり英米およびその元植民地、支配下にある国々の組織です。イギリスを拠点とするフリーメイソンはレギュラーフリーメイソン(一般的なフリーメイソン)とも呼ばれます。
私の個人的な解釈としては、ぶっちゃけた言い方をすると、
「フリーメイソンとは、世界覇権を維持しようとするアングロサクソンの人たちと、それを支持し、おこぼれを頂戴したい他の人種・民族の人たちで成り立つ組織」
じゃないかと思います。
そしてボーイスカウトやロータリークラブは、アングロサクソン覇権における孔子学院のようなものといえるかもしれません。
過去記事「なぜアメリカの真似をする国は失敗するのか?理由は2種類の白人たち」以降、当ブログはずっとイギリスとともに歩んできたアメリカの古い家系の支配層/バラモン階級の話をしてきました。
アメリカを理解するには、アメリカの脳や心臓である彼らを理解することが欠かせないと思ったからです。
しかし実は気づかないまま、ずっとフリーメイソンの話をしていたのかもしれません。
※外部リンク「入会は極めて困難、最も排他的な9つの大学秘密社交クラブ」
アメリカ、イギリスの上流階級とフリーメイソンについての興味深い記事です。
アメリカ軍とともにある日本のフリーメイソン
日本にもフリーメイソンのロッジが複数存在します。
興味深いことにそれらロッジは首都圏以外だと、佐世保、岩国、京都、沖縄など、主に米軍基地があるところに置かれています。
青森県の三沢にあるのが象徴的ですね。
日本のフリーメイソンのサイトをみると、グランドマスターを務めるようなメンバーにも日本人が多くみられます。フリーメイソンの幹部であると公言している、マスコミでの発信力が強い美容外科医の方もいますね。日米関係において、彼らがどういう役割を担っている人々なのか、少し考えさせられます。
垣間見える英米の限界
「なぜアメリカの真似をする国は失敗するのか?理由は2種類の白人たち」でとりあげてきたように、アメリカを真似してついていく従順な国々は失敗してばかりです。
またアメリカ絡みに限らず、世界の有色人の民主主義国が成功していないことは、イギリスの知識人も認めるところです。
こうした事実を前に、私は迷っていました。
アメリカやイギリスの支配層の人たちは、わざと日本やフィリピンのような国々を衰退するように仕向けてきたのか?
それとも、よくなると信じてやってきたのに、結果が伴わないだけなのか?
アングロサクソンミッションの手紙を信じるなら、それは後者だということになります。
中国やイランを傷つけて利益を得る自分たちのグループの仲間に、彼らは日本も含めていますからね。
今もそうかはわかりませんが、会合が行われたとされる2005年頃はそうだったのでしょう。
おそらくアングロサクソンの人たちは
自分たちが教育した、自分たちと同じ価値観をもつ日本の戦後世代に、アジアのリーダーになってほしかったのでしょう。
アジアのリーダーたる日本という言葉、10年ほど前まではよくマスコミが喧伝してましたね。
しかし、結局、戦後世代のわたしたちによる日本は、アングロサクソンは敵と教育された戦前世代がリードした昭和の日本より劣った国になってしまいました。民族の遺伝子は変わってないにも関わらずです。
たぶん戦後世代の私達が今、よしとしている価値観そのものに、日本を貧しくさせているものがある・・・。
それは戦後の私たちが教えられた価値観がアメリカの「新移民」=アメリカを古代ローマにあてはめた場合の「奴隷」の価値観だからなのか、
それとも民主主義、自由主義というイデオロギーそのものに問題があるからなのかはわかりません。
(関連記事:「「現代のローマ帝国」アメリカと敗戦国日本」
「聖公会 そして日本人と交わらないアメリカ上流階級の正体」)
過去記事「経済大国を作った戦前世代、失われた20年の戦後世代」でもとりあげた日本の戦前教育世代と戦後世代の切り替わりと、その結果をみると、現在後進国として扱われているフィリピンやアフリカの元植民地の国々がうまくいかない理由も、民族の遺伝子や持ち前の文化のせいとは言い切れないでしょう。
(関連記事:「白人の真似ばかりの国 フィリピンは日本の未来か?」)
アングロサクソン側に悪意はなかった。従順な民には彼らが思う、できるだけのことをしてやってきた・・・。
でもなぜか、世代交代を重ねると、みな植物の根が腐るようにだめになってしまう。そして世界に貧困国が増えるという結果になっていたのでしょう。
いくら英米の人々を当てにしても、彼らが今の日本を救えることはない。現在進んでいる日本の劣化は、日本人自身が解決するしかないということでしょう。
みなが悪人というわけではない
新型コロナウイルスのパンデミックがアングロサクソンミッションの実行だとしたら、それは許しがたい罪です。ナチスをも超える世界大虐殺を行ったといえるでしょう。
しかし、英米の関係者全員が悪人だというわけでもないでしょう。
その筆頭が、このアングロサクソンミッションを告発した人物です。
彼はイギリス海軍の中将というキャリアを誇りに思い、シティやフリーメイソン本部にも歓迎される華々しい人物です。たとえ日本人エリートがフリーメイソンに加入していたとしても手の届かない高い地位にある人です。
しかし彼はこの件を知ったあとは、彼を兄弟と呼ぶロンドンシティの人々を裏切り、アングロサクソンミッションの首謀者たちの考えを「最大の邪悪(greatest evil)」だと厳しい言葉で批判しています。
※元イギリス海軍の中将の手紙とは⇒「アングロサクソンミッション 前半 全文 日本語訳」
また可能性があると思うひとりが、英王室離脱を発表したメーガン妃です。
ハリー王子夫妻は、中国でコロナ騒動が起こり始めた序盤に、誰にも相談せずいきなり英王室離脱を発表しました。
マスコミはバッシングに動き、英王室は厳しい態度を見せ、現在メーガンさんにも悪いレッテルがはられています。
でも本当はどうだったのだろう?メーガンさんは何かを知っていたのではないか?だから計画が妄言でないと知ったとたとん、逃げ出したくなったのではないか・・・アングロサクソンミッションを密告した元軍人のことを考えると、そんな疑念が浮かびます。
内部告発者の手紙にある「女神のような情熱をもって(フリーメイソンの本拠地)シティから崇拝される君主」とは、エリザベス女王のことでしょう。
前記事にてチャールズ皇太子だけがコロナウイルスに感染した件への疑念についてとりあげました。日本人のような異民族のメンバーに英王室の威厳を示したいフリーメイソン幹部からみても、彼は厄介者だろうと思うと、改めてこの件について考えさせられてしまいます。
神は本当にいるのか?
パンデミックが収束に向かい始めた現在、世界で一番多く死者を出した国はアメリカ、ヨーロッパで一番多く死者を出した国は、イギリスです。
世界でもっとも新型コロナウイルスの被害を受けた国は中国でもイランでもなく、イギリスとアメリカになりました。
武漢が感染の中心だったとき、このような結末になると思った人は、世界にほとんどいなかったでしょう。
イギリス国民もまったく考えていなかった・・・BBCの論調の変化を見てもそう感じます。
新型コロナが生物兵器だった場合、開発した首謀者たちはもちろんワクチンなり特効薬をあらかじめ準備して身を守っているでしょう。新型コロナ向け医薬品の開発・商品化において、初期に被害を受けた中国や、化学系に強いフランスではなく、英米がリードしていることは偶然ではないかもしれません。
社会の上流と下層が分断している英米で、最も被害を受けたのは社会的弱者の人たちです。支配層にあまりダメージはありません。それでも自国の都市活動がストップし、ライバル視してきたEU先進国やロシアより悪い結果という不名誉は不本意でしょう。
特にアメリカでは黒人の死者が多かったこと、そして日本ではあまり報じられませんがかねてよりあった「CIAなどアメリカの権力側がエボラやエイズといった生物兵器を作ってきた」という陰謀論を背景に、黒人の暴動が起き、国内が混乱しています。自治区を作る動きなどは、中国よりはるかに分裂の危険性が高い大国アメリカにとって悪夢でしょう。アメリカを通して間接的に世界を支配してきたイギリス支配層にとっても同じです。
(関連記事:「エイズはアメリカの生物兵器によるもの?日本人だけが知らない疑惑」)
中国とイランを標的にしたはずの生物兵器が、なぜかイギリスやアメリカを傷つける凶器になった。
この理由を説明できる人は、おそらく世界に誰もいないのではないかと思います。
アングロサクソンミッションの告発者である元イギリス軍人は、告発文の章の終わりに以下の言葉を残しています。
私は、より人道的な外部の他の存在がタイムラインに対抗して働いて、 どうにかして直接的な介入をすることなく不安定な均衡を維持することも わかっている
タイムラインとは、アングロサクソンミッションが含まれるフリーメイソンの陰謀計画表のことです。
彼はアングロサクソンミッションを邪悪と批判しながらも、外部の存在が直接的な介入なくその実現を阻止するということも、また予想しているのです。
わたしたちの住む世界には、目に見える数量や理論では測れない何らかの「力」があり、それが決定的なときに働く・・・「より人道的な外部の他の存在」の働きとは、それを指しているのでしょう。
今までの世界の歴史の流れを形造ってきたのも、直接的な介入をすることはないその「力」です。
そして、その力が動く方向を左右しているのが、わたしたちひとりひとりの心にある「良心」と呼ばれるものなのかもしれません。
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ディープ・ステートはあるのか?アメリカ国民も認めるカースト制度
https://en.wikipedia.org/wiki/Regular_Masonic_jurisdiction#United_Kingdom
https://en.wikipedia.org/wiki/United_Grand_Lodge_of_England
https://en.wikipedia.org/wiki/Rotary_International
https://en.wikipedia.org/wiki/Lions_Clubs_International
https://en.wikipedia.org/wiki/Freemasonry