昨年、ジャニーズの山下智久さん主演の「5→9 〜私に恋したお坊さん」というドラマが放送されたことをご存じでしょうか。
日本だけでなく、ジャニーズそして日本ドラマ人気が高い中国、台湾でも視聴した人は多かったようです。
そして、この作品は普通とは違った意味で大変話題になりました。
「お坊さんが恋愛し、結婚する」という日本では当たり前の設定が中華圏では非常に衝撃的だったのです。
あちらでは僧職の人は欲を絶つという意味で一生結婚しないのがきまりなんですね。
中華圏に限らず、チベットでも、韓国でも、東南アジアでも、日本以外の仏教圏は皆そうなんだそうです。
日本も空海、最澄らが活躍した平安時代までは中華圏同様に
僧侶が妻帯することはありませんでした。
公然と結婚するようになったのは鎌倉時代の浄土真宗の宗祖、親鸞からといわれています。
妻帯の歴史の長さも、それに影響されず他のアジアでは僧侶が独身で過ごす伝統が守られ続けてきたことも、ちょっと意外です。
これがきっかけになったのか、日本のお坊さん夫婦について中国では数々の好奇心にみちたネット記事が配信されました。
その一部では、日本では僧侶という仕事が公務員のように安定しているため、女性に人気がでてきており、お坊さんとの出会いの場として「坊コン」なるものが企画されること
またお坊さんと結婚すると、基本的に休みがなく正月も休めない。旅行も行けない、掃除が大変、服装の自由がないといったデメリットがあるといったことが報じられています。
そういえばジャニーズ事務所のジャニー社長、今年マスコミを賑わしたメリー副社長姉弟の父親は真言宗の僧侶だったといいますね。
もし、平安時代のまま僧侶の妻帯が許されない日本だったら、一体どんな歴史になってたんでしょうね
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