清朝第12代にして満洲国皇帝だったラストエンペラー愛新覚羅溥儀。
日本では弟の溥傑に嫁いだ嵯峨浩と、その子供たち、そして川島芳子にスポットが当たりがちですが、中国の愛新覚羅一族は今どうなってるのでしょう?
権力者だった皇帝の親族だから、皆殺し?
いえいえ、中国にはまだたくさんの愛新覚羅さんがいらっしゃいます。
百度や捜狐をみると有名になっている方もいるようです。
愛新覚羅啓星さん(簡体では启星)
1983年生まれ。曾祖父が溥儀のいとこだそうです。
女優として活躍しています
啓って字、簡体だと启になるんですね。知らなかった。
愛新覚羅啓笛さん(簡体では启笛)
清の初代皇帝ヌルハチの13代目の子孫。
1969年生まれの歌手。90年代に人気を得た後、結婚。娘を持ち、結婚相手とともに英豪や東南アジアと中国を行き来する生活をおくっているようです。
愛新覚羅恒鈦さん
曾祖父は道光帝の孫。
1954年生まれ。書家であり画家。内モンゴルの中学の美術教師を務めた後、北京の書画研究院へ。山水画が専門だそうです。
鈦って漢字、あまり見かけませんが日本でも使われててチタンという意味だそうです。知らなかった!ばっかりだなあ
愛新覚羅毓嶦さん
恭親王溥偉の第七子。
1923年生まれの書家。日本語のwikiにも名前があります。以下抜粋すると
1945年の敗戦後から1949年まで溥儀とともにソ連に抑留された後、中国に引渡されて撫順戦犯管理所に収容されたが、不起訴となり釈放される。しかし文化大革命による強制労働などのため、書の活動の中断の憂き目に会う。現在、中国書法家協会会員、北京書法家協会会員、中国老年書画研究会創作員などをしている
戦前生まれの方はやはり苦労してるんですね。
現在200名ほどいる愛新覚羅一族のうち、そのほとんどは天津に住んでいるそうです。台湾に行かれてる方もいるようですね。
それにしても愛新覚羅って日本人からみると奇妙な苗字ですよね。
百度によるとヌルハチの出た部族が「愛新」(満州語で「金」という意味)という部族の遠縁だったので、満州語で遠縁という意味の「覚羅」をくっつけて「愛新覚羅」と名乗ったんだそうです。
四つも漢字を使って、よっぽどこだわりの苗字かと思いきや、意外な由来ですね
http://blog.sina.com.cn/s/blog_62b8fd470100hg0n.html
http://blogs.yahoo.co.jp/nagacumatz04/52970014.html
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