現代の日本では、観音と地蔵の違いはわからなくても、聖母マリアや天使ミカエルの名は知ってる人が多いですね。
そして、このマリアやミカエルがマリア・シャラポワやミハイル・シューマッハの名前の由来になってることも、よく知られています。
ではイエスはどうでしょう?キリスト以外では、イエスなんて名前の人、聞いたことないんじゃないでしょうか?イエス/ノーのイエス(Yes)と同一視してる方もいるかもしれません( 一一)
イエス・キリストは特別な存在だから特別な名前をもっている?――――そんなことはありません。
磔にされた後こそ偉大な存在になりましたが、子どもの頃は、ごくふつうのユダヤ人だったわけですからね。
イエス・キリストの本名はジョシュア
イエス・キリストの本来の名前はJoshua(ジョシュア/ヨシュア)です。
この名は旧約聖書にでてくるモーゼの従者で、モーゼの死後は後継者になったヨシュアに由来しています。意味は「ヤハウェ(神)は救い(YAHWEH is salvation)」だそうです。
アニメや歌謡曲でよく使われるジーサス(Jesus)という呼び名、実はこのヨシュアがギリシャ語に翻訳されたとき生じたものなのです。現在の英語圏でもジーサスがイエスの名として一般的に使われています。
――――では、なぜ日本ではイエスという呼び名が定着したのでしょう?
はっきりとはわかりませんが、ヨシュアという名がヘブライ語でYeshuaまたギリシャ語でIesousと書かれることがあること、またYeshuaもJoshuaという名のバリエーションの一つとして西洋人の間で広く認められていることと関係してるかもしれません。
キリスト教圏に、このジョシュアに由来した名前をもっている人は、マリア同様にたくさんいます。ジョシュ(Josh)という名もまた、ジョシュアの短縮形です。ジョシュで検索すると、プロレスラーのジョシュ・バーネットはじめ、たくさんの名前がでてきますね。
イエス・キリストには弟もいた!
ちなみにイエス・キリストもといジョシュには弟が四人いました。
英語版ウィキによれば、彼らはJames(ジェームズ), Joseph (ジョセフ), Judas (ユダ) そして Simon(サイモン)という名前です。
13人目の使徒と同じ名前になってしまったユダ以外は、これらの名前も現代社会で活躍していますね。日本人も聞き覚えのあるものばかりです。
しかし聖書関係はJで始まる名前が多いような?気のせい?
http://www.behindthename.com/name/joshua
関連記事
キリストはイエスの名前じゃない!じゃあキリストって何?