アメリカは移民の国だといわれています。現在も世界から多くの移住者を受け入れています。
しかし、その一方で、母国アメリカを離れて海外に移民したがるアメリカ人も増加の傾向にあります。
今回は英語版wikiから、アメリカ人が多く移住している国のランキングを紹介します。
アメリカを「移民先」として見ることが多い日本人にとっては、ちょっと新鮮かもしれません。
アメリカ人の移民先ランキング
以下は英語版wikiにある、正式に海外移住しているアメリカ人の国別人数ランキングです。アメリカ生まれのアメリカ人のみの統計であり、現地で生まれた子どもなどは除外されています(単位万人)。
順位 | 国名 | 人数(万人) |
---|---|---|
1 | メキシコ | 89.9 |
2 | カナダ | 73.8 |
3 | インド | 70.0 |
4 | フィリピン | 60.0 |
5 | イスラエル | 18.5(出典元不明) |
6 | イタリア | 17.0(出典元不明) |
7 | イギリス | 15.8 |
8 | 韓国 | 14.0 |
9 | ドイツ | 10.7 |
10 | フランス | 10.0 |
11 | ブラジル | 9.8 |
12 | オーストラリア | 9.0 |
13 | 日本 | 8.8 |
14 | ドミニカ共和国 | 8.2 |
15 | 中国本土(台湾、香港除く) | 7.1 |
日本は13位。オーストラリアの次なんですね。
日本と中国本土の順位が、あまり変わらない点に驚かれた方もいるかもしれません。
1:アメリカ人の移民先ランキング 3つのポイント
やっぱり隣国 メキシコ、カナダ
地続きの隣国であるメキシコ、カナダへの移住者はやはり多いです。
「アメリカ人に人気の海外旅行先はどこ?日本は何位?」とりあげた人気の旅行先、上位2国と同じですね。
1位のメキシコは中南米からの大量の移民をアメリカに送る地ですが、意外にも逆の流れも大きいですね。
安くて広い住宅を求めてメキシコに移住したりと、アメリカより安い物価も魅力のようです。
ランキング上の人口はそれぞれ89万人、73万人となっていますが、これらは確認できる表向きの数字です。実際の人口は、ともに100万人を超えるという観測もあります。
2:驚異の多さ インド、フィリピン
意外にも3位と4位に来るのが、アジアの2国、インドとフィリピンです。
この2国だけ見ると、英語が使える国という理由が思い浮かぶ方が多いでしょう。
しかし、同じ条件であるオーストラリアが日本とあまり変わらない少なさであることを考えると、それだけの理由ではないかもしれません。
3:鉄板の人気 ヨーロッパ
このランキング、フィリピンの次に続く国々から、ガクンと移住者の数が落ちます。4位フィリピン60万人に対し、5位イスラエル18万人です。
そして、6位以降から、ヨーロッパの国々が目立つようになってきます。過去記事「アメリカ人に人気の海外旅行先はどこ?日本は何位?」でもヨーロッパは人気でした。
ヨーロッパの先進国に移住するアメリカ人は、やはり富裕層が中心です。
スコットランドやイギリスには、こうしたアメリカ出身の移住者たちが多く集まって住んでいる街もあるといいます。彼らの人口は増加傾向にあるそうです。
EU全体でのアメリカからの移住者の総計は80万人にのぼります。1位のメキシコに次ぐ多さです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Emigration_from_the_United_States
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