「日本人は幼稚」
よく聞く言葉です。でも、日本国内にいて日本の文化にしか触れないと、比較対象がないゆえに、なかなか実感できませんね。
果たして、本当のことなんでしょうか?
私がアメリカ向けに取り扱ってる商材の中には
日本のアニメ、ゲームなどのキャラクターグッズがあります。
売れ行きはなかなかいいです。
これらの商品を購入する顧客は、ほとんどが成人です。
でも、彼らは自分のために購入するのではありません。
「子供がこのキャラクターが好きだから」「子供へのプレゼントに買う」
話してみると、大多数がこの理由です。
けれど日本では、子供向けにデザインされた商品を、大人が買ってもおかしくない風潮がある。大人買いという言葉が生まれたのは確かバブル以降です。
アニメ商品、ゲームキャラクターのぬいぐるみなどを発売日になるたびに購入して
ブログに載せている成人は珍しくありません
恥をさらしますが
私自身もポケモン(好きなんです)の話を同世代のアメリカ人相手に夢中になって話してしまい、とても理解できないと奇異の目を向けられたことがあります。
4chanという日本文化掲示板が人気といわれるように、オタク文化が好きな欧米の成人もいることはいるのでしょう、
けれど、日本ほど世間で大きな顔のできる存在ではないんだろうなあ・・・
いわゆるアニヲタの存在も考えさせられます。
私が幼かった70年代、アニメが好きな大人の日本人はほとんどいなかった。それは、むしろ恥でした。今の欧米と同じように・・・
ディズニーランドも本場アメリカやフランスでは親子連れか10代の客が中心だそうです。一方、日本では30代、40代のディズニーランドマニアがたくさんいる。
でも日本でも、開園した頃はやはり子供や若年層のための遊園地だったんですよ。
・・・それが90年代頃から、少しずつ変わっていった。
ディズニーランドのキャストは人気のあるバイトだと聞いたことがあります。
着ぐるみを着たり、ダンスを踊ったりして、夢の世界の一員になれると20歳を過ぎた人たちが喜んでいる。
給料が安くても、拘束時間が長くても、人が集まるという。
これを、ばかばかしいと思わない人が多くなった日本人は、 ”幼稚である”というより、”幼稚になった”のでしょう。
だとしたら、それは、なぜなのか・・・
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